ネットワークコース向け、セキュリティ対策講義

技術的なことは、すでに講義や実習でやっているようなので、ネットワークデザインをするにあたり、どのような情報資産があり、それらをどのように守るかを考えられるネットワーク技術者になってもらえるような内容にしました。

これは、前のコースの卒業グループ実習は、ある企業を想定して、その企業のネットワークデザイン行うもので、発表では、どういったハードウェア、回線やツールを使ってセキュリティ対策をするかは、デザインに含めていましたが、「ではどういった情報資産をがあるかを想定し、各々にどういった具体的な対策をとるのか」と言う質問に答えられたグループは皆無だったので、次回は是非、それらを考えることを実習に含めたいと思っていました。

講義の内容

  1. セキュリティ犯罪の種類
  2. インターネットと社内ネットワーク管理で必要なセキュリティ対策
  3. Webページ管理で必要なセキュリティ対策
  4. リスクアセスメントとセキュリティ対策(実習説明)

実習課題

ネットワークデザイン実習時以下の対応を実施する。

  1. 取扱う情報資産の洗い出し
  2. 情報資産の所在の明確化
  3. 情報資産の重要性、脆弱性、リスクの検討
  4. セキュリティ対策とその優先度の決定

今回は課題説明のみなので、結果は発表会に分かります。

 

 

セキュリティ意識の向上のために

任務の話はほとんどしていませんでしたが、私がICTTIで行っている任務は現在のところ主に4つあります。

  1. 就職前の学生のセキュリティ意識向上
  2. ISO9001の取得サポート
  3. システム開発プロジェクトのサポート
  4. 学生の離職率の調査と改善案の提案と推進

他にもやりたいことはありますが、各々が軌道に乗ってから広げていきたいと考えています。
※サポートと書いているのは、是非カウンターパートが主体的に進めていただきたいという意図ですが、まだまだ、私自身が種になってしまっているので、カウンターパートのモチベーション向上策も考えないといけません。

さて、今回は講師用のセキュリティ意識向上セミナーとネットワークコースの学生向けの講義と実習課題の説明を行いましたので、その状況をアップします。

ミャンマーに来てから、とにかく品質やセキュリティに関する意識がなく、それらの意識の高い学生を採用したいと言う、日系企業も少なくありませんので、特にネットワークコースの学生に対してはネットワーク上でのセキュリティ技術以上に意識づけが大事だと思い、講義と実習を行うことにしました。また、ネットワークコースの学生さんは企業のセキュリティ対策にも携わる可能性も高いので、彼らから一般社員を啓蒙してもらいたいという意図もあります。

先生方へのセキュリティ意識向上セミナー

学生に講義をする前に、是非、自分たちも「セキュリティ意識向上とはなんぞや」も知りたいとおっしゃっていただいたので、セミナーを行いました。学生の講義内容とは違い、日本の企業で行っているセキュリティ教育のような内容にしました。

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以下のような感じです。

  1. なぜ、セキュリティ対策が必要なのか
  2. 守るべき情報資産とな何なのか
  3. 日本で起こったセキュリティ犯罪と事故の事例紹介
  4. セキュリティ犯罪や事故を起こさないために、社員がとるべき対策

1時間半の予定が2時間弱になりましたが、皆さん集中して聞いてくださいました。やはり、英語力が不十分なために、資料の準備とセミナーで話す練習に時間を多く費やしましたので、彼らにセキュリティ意識向上を求めるだけではなく、自分自身の英語力向上も急務と感じました。

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