インレー湖観光

インレー湖2日目です。

さすがに夜は寒く毛布にくるまって寝ました。ミャンマーに来て初めての寒さ体験で心地よかったです。

今日のツアーもホテルにボートを手配してもらいました。25USDでニャンシュエで直接交渉するより若干高めですが、ホテル発着なんで安心です。

ボートでは最初に銀細工工房により、加工を見学と言うよりお土産購入。雰囲気的に何か買わないとって気になりましたが、おしゃれなイヤリングがあったのでカミさんにプレゼント。

インデイン遺跡

前日にカック―遺跡に行きましたが、この日は別の秘境遺跡のインデインに。こちらは遺跡がではなくインレー湖南部が外国人には未開放だったとかで、まだまだ秘境のままでした。

インレー湖の湖畔にあるのではなく支流の上流にあるためボートは川上りで40分ぐらいで船着き場に到着。さらに20分ぐらい山道を歩いて、遺跡に到着しました。後で分かりましたが、ボート乗り場から遺跡の中心の寺院までの廊下がありました。

遺跡の感じはカック―に似ているので、時間がなければどちらか1つで十分と思いますが、道中が山道のカック―、川上りのインデインで各々の秘境感が楽しめるのが良かったです。

昼食

遺跡の周辺にはレストランもありますが、ボートの運転手さんの勧めで湖上のレストランに行きました。

インレーレストラン

湖上で食材の運搬や管理が大変なのか、値段が高かったので数品にしましたが、美味しかったです。
湖上のレストランは掘っ立て小屋(湖上の建物はすべて)のような感じで清潔さも近代的な感じもありませんが、風も心地よく素朴な感じで、思った以上にリラックスできました。

昼食

その他の観光

ボートの移動は結構疲れるので、食後は子供たちも疲れたので、早く帰りたいと言い出しましたが、一応、要所はまわれました。
ガイドさんをつけなかったので、観光地の名前など分からず紹介できませんが、写真のような感じで楽しめました。

インレー休憩

南東にある陸地から湖上に2~300m突き出した桟橋。歩いて久しぶりの陸地を踏めますし、通常価格の商店や食堂もあります。

インレー観光

ファウンドーウーパヤー だったか?? 湖上と思わせない広さと作り、敷地の中にはお土産物屋さん街がありました。

インレー市場2

インレー市場

パヤーの側にある市場、野菜が新鮮で賑わいがヤンゴンの街中以上でした。

湖上の風景

インレー湖は日差しが強いですし、朝夕は冷えるのでそれらの対策も必要でしたが、ボートで湖上を散策するだけでも楽しく、景色も良く満足できました。

 

インレー湖ツアー1日目

ミャンマーの旅行は意外に疲れます。特に空港やバスターミナルから観光地が離れていると、移動のタクシーの交渉で高値を要求されたり、嫌な面が見えたりするからです。

今回、ミャンマーでの最後の旅行に子供達もインレー湖に行きたいと言いましたが、最初はそんな理由で乗り気ではありませんでした。そこで、いつものケチケチ旅行はやめて、ホテルに移動とツアーをすべてお願いすることで、面倒な面をお金で解決することにし、インレー湖に行く決心をしました。

インレー湖の場所

インレー湖はミャンマー北部のシャン州にある湖です。

標高は約800m以上で暑季でも涼しい、高原地域にあるので暑季の旅行に最適です。私たちは乾期に行ったので、朝晩は10℃以下になりました。

インレー湖への行き方

インレー湖へはヤンゴンからバスで10時間、国内線で1時間程度で行けますが、バックパッカーの人たちは、バガンやマンダレーからバスで行く人も多いようです。ミャンマーの国内線はヤンゴンからだと、どこに行くにしても100ドルはするので、バスにしたいところですが、今回はラスト旅行なので、飛行機でと奮発しました。

へ―ホー空港
へ―ホー空港

Myanmar Nathional Airlineでヤンゴンを10時に出発し、インレー湖の玄関になるヘーホー空港に11時10分に到着。7-80分のフライトでした。 他にもカンボーザ航空もありましたが、1人100ドル以上と高かったので、大人1人90ドル、子供70ドル程度と安い、ナショナル航空を選びました。

ヘーホ空港は旧日本陸軍が整備し使っていた空港だとか。地方空港としては良いのですが、建物と滑走路の距離が近すぎて国際線化は無理だそうです。

空港からインレー湖まで

インレー湖の拠点の都市はニャンシュエですが、空港からは車で4-50分かかります。値段は2万5千チャットぐらいだそうです。
多くの人はニャンシュエに宿泊しますので、ホテルからインレー湖を観光しますが、我々が宿泊したホテルはインレー湖南部の湖上にあるので、ニャンシュエからさらにボートで移動しなければなりませんでした。

観光ルート

実はインレー湖のボートはニャンシュエからだけではなく、南部のナンパンの船着き場からも乗ることができます。

カック―遺跡行

このため、ニャンシュエには行かず、Aythaya Wine Resort (ワイナリー)とカック遺跡を経由しナンパウーホテルまでのタクシーとボートの手配をお願いしました。

ワイナリー(Aythaya Wine Resort Myanmar)

最近はインレー湖観光にセットにされるワイナリー観光。今回はカック―まで行く強硬スケジュールのため、併設のレストランでワインの試飲しかできませんでした。ブドウ畑が広がっているので、時間があれば散策するのも良いでしょう。

場所はシャン州の州都のタウンジーの西側にありへ―ホー空港から約1時間のところにあります。

ワインの試飲 1人3000チャット
ワインの試飲 1人3000チャット

お酒は好きなのに、ワインの味は美味しいか、そうでないかしか区別できないのですので、味は美味しかったですの一言です。

カック―遺跡

インレー湖周辺にはカック―とインデインの2つの仏塔遺跡があり、各々2000年以降に外国人に開放された秘境にあります。まずはカックー遺跡に行きました。

行き方
観光の拠点のニャンシュエからは車で2時間だそうですが、ワイナリー(Aythaya Wine Resort Myanmar)からは1時間半ぐらいでした。ひたすら峠に上る道路(一応舗装)を走りますが、景色は日本の山里の風景もあり楽しめました。

カックへの田舎道
カックへの田舎道

カック―遺跡は12世紀にアランスィドゥ王が近隣の住民に仏塔を寄進するよう指示し2千以上の仏塔があると言われています。
バガンと違い広大な感じではなく壮観な感じと右端のような風鈴が小さな仏塔についているために、それらが風で一斉に鳴ると神秘的な感じになります。


※入域料は3USDか5000チャットのいずれかを支払います。

パンナンの船着き場

カック―からパンナンの船着き場までは車で約40分程度です。

船着き場
船着き場

船着き場と言っても入江にボートが所狭しと置かれているような場所でした。あとはボートに乗り込み20分ぐらいでホテルに到着。暗くなると危険だと急かされていましたが、夕焼けを見る前に着いてしまいました。とは言え、ボートからの景色もきれいで、風も心地よく、ホテルのオーナーに出迎えていただき、インレー湖のイメージをさらに良くするホテルでした。

ホテルは ウィーバーズ ブティック ホームステイ (weaver’s boutique homestay) で日本人は初めてのお客と言うことで、ちょっと優越感がありました。

ホテルの生活

水上で高級ホテルじゃないのは珍しい気がします。そういう場合心配なのがファシリティーと食事です。ファシリティーは他と比べていないので分かりませんが、部屋も広くベッドはキングサイズとシングルの2台のツイン。しかも12歳までの子供は添い寝も朝食も無料と言うのが気が利いていました。結構、添寝でもめることがあるので、ホテルの案内に明記されているのがありがたかったです。

水は当然ですがポンプで湖から汲み上げて使いますので断水はありません。停電は2泊3日で1度しましたが、たぶんミャンマー平均。

食事は夕食は湖でとれた魚が1匹5000チャットぐらいでタミンジョーやカウェスェは3-4000チャットで味も良かったです。シャン地方なのでシャン料理を期待しましたが、朝食でシャンカウェスェが1回でたぐらいなので、シャン料理はメインになっていない様でした。

朝食はタミンジョー(チャーハン)も選べますがコンチネンタルブレックファストも選べました。

夕食

乾季の夜は気温一桁台になるので、分厚い毛布にくるまって寝ました。

ミャンマーのIT大学のレベル

ミャンマーにはIT系の大学が2017年現在、全国で27あり、年間約6000人の卒業生を輩出しています。日本企業から見ると、ミャンマーの人件費の安さは魅力ですが、心配なのはそのレベル。

細かく調査したわけではありませんが、JICAの調査資料などを基に、そのレベルを検証してみます。

上記の通り、ミャンマーには27のIT系大学はありますが、以下の3校を除き、実習環境が整備されておらず、シラバスも日本のIT系大学に比べ、レベルが低いものと言われるため、調査対象となっていません。ミャンマーでIT系のトレーニングセンターにいる私にも、それらの名前を聞くこともないため、実際に期待できるレベルではないと思われます。

このため、ある程度のレベルを期待できる3校に絞った調査が行われています。

UCSY:University Computer Studies Yangon
UCSY:University Computer Studies Mandare
UIT     : University of Information Technology

UITは5年前に設立された、ミャンマー最高レベルのIT系大学。ミャンマー政府が最も力を入れているし、高校卒業時の共通試験でトップレベルの学生しか入れない超難関校です。

UCSYとUCSM はUITが設立される前にミャンマーでトップだったIT系大学。UITができてからは、優秀な学生がUITに行ってしまうため、特に同じヤンゴン(しかも超郊外)にあるUCSYのレベル低下は否めないようです。

実際のレベルは、測る基準があまりないのですが、日本の経産省のIPA情報処理試験のアセアン版のITPECの合格率でみると、ITパスポート(オフィス業務でITを使う人のレベル基準)で、UITの3年生200名が受験し190名以上が合格、合格率が98%と驚異的な数値を打ち出したそうです。ちなみに日本の合格率は40%台です。単純に日本のIT系大学の学生はパスポートレベルを受けていない可能性はなくはありませんが、それにしても大したものです。また、その上の基本情報処理技術者試験は2016年秋の合格率は31%で同時期の日本の合格率は23%と比較すると、UITのレベルの高さがうかがえます。

一方UCSYやUCSMは情報処理試験が認知されておらず、各々のシラバスの基本情報技術者育成に必要なシラバスとを比較した結果では、その網羅率はUCSYが45%、UCSMが75%と、経産省のIPAが必要としているレベルにおよばないことが分かりました。
ただ、資格がすべてではないため、参考情報としてみていただきたいと思いつつも、ミャンマーのIT教育には以下の問題点があるため、資格の勉強でも不十分であれば、技術者としての期待値は下がってしまうのではないかと思います。とはいえ、うちICTTIに入学してくる学生はUCSY、UCSMの学生が多く、実習を見ていても日本の学生のレベルと遜色なかったり、おたくな子は売れそうな自作アプリを自慢げに見せてくるのを見ると、結構レベルが高いので資格だけでの判断には無理があるかも知れません。

ミャンマーの大学でのIT教育の問題点

ミャンマーのIT教育の問題点は、その教育内容が基本座学中心と言うことにあります。簡単に言うとプログラミングのテストはテキストにあるサンプルコーディングをどれだけ覚えて、紙に書けるかと言うようなものだそうです。これはPCがない、そもそもインフラも未だ不十分という根本的な問題と、教育の考え方が思考ではなく記憶にあることが原因だと言われています。

ICTTI(ICT Training Institute)の設立

上記問題点を解消すべく、ミャンマー教育省(当時 科学技術省)とJICAが協力し、座学中心の教育を受けてきた大学の卒業生がソフトウェアとネットワークの実践訓練(実習)を受けられる、トレーニングセンターを2011年に開設しました。私がシニアボランティアで所属している学校です。
ここでは、ソフトウェアとネットワークの各コースがあり、各々6か月通して実習し、卒業前の1か月間で、ソフトウェアコースは想定した企業のWebシステムやアプリケーション、ネットワークコースはネットワークデザインを実際に行い、プレゼンすると言う、自ら設計し開発、発表までできる人材が育っています。

インターンシップのカリキュラム化とマスターコースの設立

問題解決はICTTIだけではなく、各大学でもその対策が始まっています。まずはインターンシップです。1期4か月間でミャンマー国内外の企業で働かせてもらい、実践力を身に付ける制度です。希望者ではなく、全学生が対象になり、UITやUCSYからは日本の企業にも受け入れてもらっています。

また、マスターコースも開設され、実践技術者と研究者を育成する制度も始まりました。

いろいろ書きましたが、総合力としてはミャンマーは日本で期待されているほどのレベルには達していないことは否めませんが、優秀な人材は確実に育っており、マスターコースも設立されましたし、企業実習ができるインターンシップ生も企業から引く手あまたなことを考えますと、数年後は優秀な卒業生が倍増している気がしています。