今までの旅行でもできるだけ列車=船>>飛行機>長距離バスの順で移動手段にしている。大体、海外特に途上国のバスは便利ではあるが席が狭い、当然トイレもなく、休憩も2時間以上の間隔だったりする。さらに極端に外気温と正反対にエアコンをきかせているなど居心地が悪いからだ。
今回は、ビシュケクからウズベキスタンの移動を考えると、飛行機の直行が少なく高い、列車の直通もなくカザフスタンのシムケントまで行ってそこから乗り合いタクシーなので、時間がかかりそうだし、アルマトイまで乗り合いバスで行って、そこからタシケントまで列車って方法もあったが予想以上に時間がかかるなど諦めた。アルマトイータシケントの列車が快適らしいので次回機会があったら是非乗ってみたい
バスは16時50分発だし、途中でご飯を食べられそうな気がしなかったので、16時頃にバスターミナルに行き、近くのカフェ(と言っても安食堂)でサモサとビリオリを食べた。トイレはターミナルもお店の近くでも10cym(約16円)掛かるので安くはあるが気軽に行けないのがつらいところ。
ちなみに、バスターミナルには、食堂も両替屋など必要な物は少ないながらあった。
バス停には16時30分に戻ったが、すでにバスは到着しており乗客もほとんど集まっていた。乗客のほとんどがウズベキスタン人と思われた。両替も前情報では国境を越えたあたりに人が乗ってきて、そこでできる(そこでしかできない)ってあったが、今回はバスに乗る前にも両替する人が現れた。実はビシュケク市内の両替屋である5000円分ぐらい両替していたので、ウズベキスタンCymを持っていたが、残っていたキルギスCymを両替してもらった。(レートは市内の方が良かったが、まあ許容範囲)
バスは17時過ぎに出発。夕日を追いかけるようにカザフスタン経由地の向かった。ビシュケクまで送ってくれたナビックが言ったたが、キルギスとカザフスタンの間にはいくつもゲートがあると言っていたので、今回どこのゲートを通ったかは正直分からなかった。
長距離バスが嫌いな理由は眠れないことが大きい。ビシュケクから夕焼けまでは良かったが、暗くなると平坦な道路をひた走るだけなので、飽きてしまったが、結局カザフスタンの国境まで寝れなかった。
厳しい出国審査
キルギスとカザフスタンとの国境には20時ごろに到着。キルギスへの入国は「Welcome to Kyrgiz」って行ってくれるぐらい陽気な雰囲気だったのでその感覚で出国を考えていて、国境の写真を撮ったりしたが、それを見ていた警備の軍人が追いかけてくて大声で、写真を消せと言ってきた。出国審査でも荷物も細かくチェックされる人も多くいた。僕も厳しいラインに並べって言われたが、仲良くなったウズベキスタン人の新聞記者が、一緒に緩い方に連れて行ってくれて、チェックされずにすんだ。出国カードと出国審査を通ったことを証明する小さな紙(名前とパスポート番号を書くだけのもの)を記入しないといけなかったが、ロシア語表記だったので意味不明だったが、これもウズベキスタン人記者が教えてくれて、簡単に書くことができた。
国境の写真を撮ったのは僕が悪いが、確かに中央アジアは隣国やロシアが侵攻してくるような国なので厳しくなるというか、侵攻された時に最初に戦うのが彼らと言うことを考えると本当に申し訳ないことをしてしまったと反省した。
カザフスタンの入国は簡単で入国カードの記入も不要(キルギスも入国時は不要)で、事務的にパスポートをチェックして終わりだった。ただ、入出国で1時間半ぐらいかかった。
カザフスタン入国後、やっとトイレに行けた。カザフスタンなので通貨が違うが、さすがに国境だけあってCymも使えた(10Cym)。
この国境越えのバスが要注意なのは、14時間の中で国境2か所+1か所しかトイレに寄れないことだ。言えば停めてくれるんだろうけど、さすがに日本のように1時間半に1回の休憩を目安に考えるとえらい目に合う。僕はトイレが近いので、前夜はビールを飲まず、日中もコーヒーを始め水分を摂るのを極力抑えていたので、何とかなった。
カザフスタンからウズベキスタンは真っ暗な道路をひた走るだけだけだが、車窓からでも綺麗な星空が見えたので、途中で降ろしてもらって天体観測をしたいぐらいだった。ちなみに、カザフスタンからウズベキスタンまでは7時間ぐらいの道のりだった。(やっぱり寝れなかった・・)
雨の国境
カザフスタンは通過するだけだが、出国は人よりもバスのチェックが厳しかった。ウズベキスタン入国はバス、人ともに厳しかったが、なんか慣れてしまったのでそんなに気にはならなかった。ただ、バスが入国してくるまで4,50分待ったが、その時に雨が降ってきた。ウズベキスタンは砂漠っぽく乾燥しているイメージであったので、この旅で初めて降られた雨が、このタイミングで驚いた。
国境越えは夜中の2時から3時半ぐらいで、あとはタシケントまで2時間、目を瞑って到着を待った。というのも、ヨーロッパや中央アジア、中東で使えるSimがウズベキスタンだけ対象外になっていたため、タシケント到着後の情報を調べたかったのにスマホも役に立たなかった。
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