ワークショップ発表

私の所属するICTTIでは1年コースと6か月コースがあり、受験に合格したコンピュータ大学の卒業生や企業のエンジニアが入学しています。ミャンマーの大学では技術系学科とはいえ講義を受講するだけのため、プログラミングも机上のみで、優秀な学生さんも実際に処理させたことがないようです。ICTTIはそれを補うための言わば実践訓練機関です。

今日はそれらの学生がグループに分かれて約1か月間かけて取り組んだワークショップの発表会です。私は1週間前に赴任したばかりで、ワークショップの内容や学生さんとも初対面なので、とにかくどういったことに取り組み、どのレベルのスキルが身についているのかを、見させていただくことにしました。

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ワークショップの内容

約10名のグループで、仮想的に企業や施設を作り、それらの組織のネットワークデザインをするというもの。

想定している企業や組織は、空港、eトレード企業、ホテル、大学ですが、ネットワーク構成はほぼ同じだったので、もう少し各組織独特の構成やセキュリティ設定が欲しいところでした。

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 良かった点

ほぼ同じネットワーク構成になることは講義や実習をしっかりと理解し手本にしているととらえられるため、教えた内容はしっかりと理解できる学生だと感じました。また、ミャンマーの発展を考えたインフラやビジネスモデルを意識した仮想組織なので、皆さんの将来への思いが伝わってきました。

 改善が必要だと感じたこと

どのようなデータを取り扱うシステムが稼働するのか、利用者はトータルで何名程度で最大同時ユーザ数やネットワークトラフィックの状況、外部からの不正アクセスの種類等の想定を含め仮想企業の状況を想定すれば、ネットワーク構成図を書くだけの実習にならず、より実践を意識できるものになったと思います。

次回からは私も各ワークショップの中に入って、直接アドバイスしたいと思います。

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