初国内旅行 ネピドー

ミャンマーに赴任して半年強が過ぎてしまいましたが、初めて国内旅行に出かけました。
行先は、バガン、いや、マンダレー、いや、インレー湖、いや、話題のビーチでもなく、観光資源がないといわれるネピドーです。とは言ってもミャンマーの首都です。
なぜ、ネピドーを国内旅行一番手に選んだかというと、一言でいうと、ヤンゴンを忘れたいから・・です。ヤンゴンが嫌いなわけでは全くないですが、息抜きするためには忘れたいと思いました。

ネピドーってどんなところ?

細かくはWikpediaを見てもらえればと思いますが、簡単に言うと、2006年にヤンゴンから遷都した首都で強力な軍事政権により、作り上げた巨大都市です。
どれだけ巨大かと言うと、道路は最大片側10車線。写真は8車線ですが、滑走路になるサイズです。省庁やホテルが並んでいますが、それらの間隔は500m以上。さらに博物館や公園などの観光地はどれもちゃんと見ると半日はかかるサイズです。

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広大な国会議事堂 ディズニーランドホテルの雰囲気があります。

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片側8車線道路でほとんど車が走ってません。

ネピドー観光のメリットは?

一番は渋滞がないことと、次に博物館や公園がの内容がヤンゴン以上に無理やり充実させられていることです。

今回行きませんでしたが、動物園も巨大でサファリパークもあります。ただ、動物の管理がうまくいかず、かなり動物数が減っているということもあり、一概にメリットにはなっていませんが。

他は、ホテルが安いこと。ヤンゴンのホテル・・不動産事情も関係してホテルの料金は高いですが、ネピドーは宿泊者数が少ないので、どこも安いようです。安かろう悪かろうではなく、それなりにしっかりしたホテル、ヒルトンやケンピンスキもあり、それらも他国では考えられない格安料金で泊まれます。しかも、サービスが良いのも良いでしょう。
なので、ネピド観光ーのメリットは広い・渋滞がない・ホテルが安いの3つになります。

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こちらは、Agodaで何度も格安で紹介されていた、グランドアマラホテル。
選んだ理由は値段が2泊で1万円、12歳までの子供は添い寝だと無料+プールがあったことです。ネピドーの格安ホテルはプールがあっても閑散期(いつも?)は手入れされていない等のうわさがありましたが、きれいで広く水もいっぱいありとても満足しました。添い寝無料の子供たちの朝食も無料でいただけ、ベッドはちょっと添い寝には狭かったですが、最高のコストパフォーマンスでした。

観光は2泊3日でしたが、プールでのんびりしたかったことと、タクシー代の節約で以下の5か所に絞りました。

軍事博物館

日、月曜日はお休みですが、陸・海・空軍が同じ敷地ですが各々独立した展示館を用意し、広大すぎて、我々は空軍と陸軍で力つきたしかも無料で楽しめる博物館です。場所は中心から車で3,40分の国立スタジアムやナショナル・ランドマークガーデンの近くです。

目玉は、昔からの戦闘機の展示や操縦席に座れること、陸軍はミャンマーの大昔からの軍隊の紹介だけではなく、日本が第二次大戦中にミャンマーの独立に協力した資料や武器が展示されています。本音は分かっていませんが、アウンサン将軍が日本の軍服を身にまとい、協力していた資料もあります。

陸軍も屋外では戦車や大砲などの展示がありましたが、タクシー通過してもらうだけにしました。

噴水公園

こちらは入場料700チャットの公園ですが、かなり見ごたえがあります。夜は噴水がライトアップされ綺麗ですが、昼もスライダーがあるところを見ると、水遊びもばっちりできそうです。ヤンゴンにはない、広大な敷地と芸術性のある噴水はヤンゴンの疲れを癒してくれます。

ウッパタサンティ・パヤーと白象

シャダゴンバゴダのレプリカのパヤーで隣の施設に白い象もいます。無料ですし値段の高いシェダゴンに行った気になれるのも良いです。場所も高台にあるのでネピドーを見渡すのにも最高の眺めです。

宝石博物館

宝石博物館はヤンゴンから多くの布石を移動してきたこともあり、12kgのスターサファイヤやルビーなども展示されているようです。1人6000チャット(現在ドル払いはできない)と高く、見た目で10歳の息子は有料、7歳の娘は無料でした。
値段も高いですし、私自身興味なかったので、妻と子供たちだけで展示は見てきました。宝石の販売所は無料で入れますし、天然石(安いヒスイ等)のブレスレットが1000チャットなので、簡単なお土産を買いに行くだけでも値打ちがありました。

私からブレスレットのお土産をもらった方は、1000チャットはあくまで最低価格ですので誤解のないようお願いします。(笑)

国立博物館

シニアボランティアの大先輩が基礎を作った広大な博物館です。

お隣の国が歴史的な物品を勝手にもっていってしまいそうなので、ネピドーに集結させたという話もあり、展示品は立派の一言。子供用の遺跡発掘体験の遊具などもあり、家族で楽しめます。月曜日はお休みで、値段は15歳以上5000チャットです。

デメリット

もちろんデメリットもあります。いっぱい。
まずは、広すぎるのに移動手段がタクシーしかないので、移動費が高額になることです。ヤンゴンなら100チャットの列車や2-300チャットのバスで大体の場所に行けますし、タクシーでも空港や郊外に行かない限り5000チャット(500円弱)で行けますが、ネピドーはちょっとそばのスーパーでも下手すれば5,6kmあったりしますので、最低でも5000チャットです。今回の旅行は1.5日の貸し切りプラス、最終日のホテルから長距離バス停までついて、12万チャット・・万チャットって・・、ヤンゴンだと1日貸し切りで4-5万チャットだそうです。
次に観光施設が少なく、あっても外国人料金。ヤンゴンでもそれなりの観光地は外国料金を取られますが、無料で入れる観光施設も多いので、安くあげられますが、ネピドーは観光施設が少ないわりにほとんど外国人料金なので、外国人料金を嫌がると、広い道路を走るだけしかありません。もちろん、タクシー代も上がりますが・・

行き方

ヤンゴンから北東に300km強なので、飛行機で行くか迷います。

ただ、値段を考えると、飛行機120ドルぐらい、バス10000チャット以下なので、我々は迷わずバスにしました。

バスは5時間強でネピードまで行きますし、めちゃくちゃ快適で、お菓子やジュースも付きます。

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残念ながら、バスにトイレがないので、サービスエリアまで待ち切れず、一度降ろしてもらいましたが、ヤンゴンのバスと比較にならないぐらい快適な移動でした。

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途中、feelなどの有名レストランが並ぶサービスエリアで30分の休憩があります。

難点はヤンゴンのバス停がアウンミンガラーバスターミナルで、空港のさらに北東なので、そこまで行くのが大変です。バスならスーレー近くから43番に乗れば行きますが、1時間以上はかかりますし、早朝や夜はバスがないので、要注意です。