キルギスに入国したものの、ナルインは地方都市と言うより、山岳の小さな街なので、キルギスらしさがあるのかよくわからない。やはり、その国を知るには首都が一番。ただ、順調に国境を越えていれば、ナルイン1泊、イシク・クル湖で1泊した後にビシュケクに行く予定であったが、国境越えで疲れ果ててしまったので、ナルインでは2泊し、イシル・クル湖には宿泊せずにビシュケクに向かうことにした。ソンコル湖に行ったことはイシルクル湖の代わりになるという考えもあった。
ただ、イシルクル湖は透明度世界2位、ソ連時代は外国人の立ち入りが認めららていなかったとか、冬でも凍らない神秘の湖と言うことから、宿泊はしないが立ち寄るぐらいはしたい。
このため、ルートはナルインー湖畔の街バルクチービシュケクとした。
ナルインからバルクチまで
ナルインからは公共交通を使おうと考えていたが、ソンクル湖に行ってもらったドライバーさんに頼むことにした。イシク・クル湖の土地勘がないことで時間に余裕がないかもって思ったこともあるが、彼は単身赴任で奥さんと小さな子供がビシュケクに住んでるって写真を見せてくれたので、ご褒美出張になるかもって思ったことが大きかった。あと、彼はスピード狂ではあるが車が大好きで、自分の車を大切にしている気持ちが伝わってきたので、車の運転に関して信頼できたこともある。
ドライバーさんは家族に会えると喜んで、車も洗車してきたようだ。朝10時に出発。30分もしないうちに、絶景の道路を走りだした。ナルインからバルクチまでは幹線道路になっているので、ソンクル湖まで行く道に比べて、しっかり舗装されていた。ただ、その分、スピード違反の取り締まりがあり、ところどころ、超減速する。「なぜ?」って聞いたら、対向のドライバーが教えてくれるんだって言ってた。確かに、ハイビームにしたりクラクションを鳴らす車とすれ違うたびにスピードを弱めて、シートベルトもはめていた。まあ、日本も昔はそんなこともあったなあって古き良き(悪しき?)日本を思い出してしまった。
しかし、ソンクル湖へのルートも絶景だったが、バルクチまでも絶景が続いた。実はこのルートは外国の観光客はマニアックな人しか行かないルートで、多くはビシュケクーイシク・クル湖止まりである。天山山脈側から入国した結果、これらの絶景の中を駆け抜けられるルートを容易に走ることができた。
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