両替レートと日本のグローバル化

両替の話ですが、日本からミャンマーに来た時の両替は こちら を参照(現在1USD 約1350チャットに変わっています)
していただきたいですが、今回はミャンマーから周辺国に行く場合のレートの良い両替とそもそも東南アジアでどこで両替するのが良いのかって考えてみました。

ミャンマーから周辺国に行く場合

USDベースで考えると、タイ、マレーシアシンガポールにはレートの良い両替屋があるため、現地で両替するのが良いと思う人も多いのですが、ミャンマーの売買の両替レートの差が小さいことから、もしかしたら、ミャンマーで両替する方が良いのではないかと思いました。

両替レートが良いのか悪いのか、他の両替所と比べることも必要ですが、売りと買いの差を見るのも良いです。

例えば日本の成田空港

下の表を見ると一目瞭然ですが、優遇レートのUSDでもその差5円 約4%、シンガポールドルなんか10円 12.5%もあるのです。安く買って高く売りたいという仕組みになっています。

成田レート

一方ミャンマーでは1USDはたった4チャット、約0.3%、シンガポールドルでも1SGD 4チャット 0.4% と破格なんです。

レート

よって、日本とミャンマーを比べるとミャンマーのレートが如何に良いかということが分かります。

ちなみにシンガポールのレートが良いと言われているチャイナタウンの行列店は 日本円の差は100円で1.265-1.247 =0.018 SGD   1.8% USDは1.387-1.375 = 0.012 SGD 1.2%なので、こちらも日本よりかなりいいことが分かります。

DSC_0170
DSC_0170

では、ミャンマーからシンガポールに行く場合はUSDを持っている場合、どちらで両替するのが良いのかと言う話に戻ると、
ヤンゴンの空港の両替所で両替した場合
1USD=1350チャット
1SGD=977チャット
1USDが110円(ほぼ公定)として1SGD=79.7円

シンガポールのレートの良い両替屋で両替した場合
1USD=1.377SGD
1USDが110円(ほぼ公定)として 1SG=79.88円

なんとヤンゴンでW両替した方が2%ほど良いことが分かりました。もちろんシンガポールの空港のレートはちょっと悪いので、SGDがないと、とりあえず空港で少額両替するとか言いますが、ヤンゴンのレートが良いので、シンガポールで確実に使う分ぐらいは両替して行った方が良さそうです。

次の写真はマレーシアの空港のレートです。日本円の売買レート差は14% これは悪すぎる? 街中でのレートはもっと良いですが、写真を撮っていませんので、はっきり言えません。ただ、日本で両替するよりはだいぶ良く、ヤンゴンよりちょっと悪いって記憶があります。 これはタイの街中の平均的な両替屋でも同じように感じましたので、バンコクでは一番レートの良い両替屋は分かりませんが、ヤンゴンで両替することをお勧めします。

また、周辺国に寄ってからミャンマーに来る場合は、例えばバンコクで円からミャンマーで使う分ぐらいのバーツに両替し、ヤンゴンの空港でバーツからチャットに両替するのも良さそうです。
ただ、この場合、バーツには額が大きい札でできるだけきれいな札にしてもらう必要がありますが、USDほどピン札にこだわられないようです。

DSC_0056
DSC_0056
東南アジアでの両替

以上のことから、代表的な東南アジアの国に比べてミャンマーでの両替が一番良いように思います。ただ、両替できる通貨がUSD、THB、SGD、MYRに限られるのが残念です。

日本のグローバル化

日本はインバウンドビジネスで海外からの旅行者が多くなっていますが、両替に関しては不便ですし上記の通りレートも悪いのが現状かと思います。恐らく、海外旅行に行くのに日本人も海外から来た外国人も日本で両替する人は少ないと思います。
これは、銀行が一般人の両替を商売と考えていないのかも知れませんが、FreeWifiを増やすだけでなく、両替のレートと利便性も改善しないと、マナーや品質は最高なのに、金融は後進国って思われかねず、真にグローバル化しているとは言えないのじゃないでしょうか。