どこの歴史のある街もそうだが、サマルカンドも旧市街と新市街に分かれている。新市街はレギスタン広場から南西の方に広がり、高層ビルはないが公園が続く綺麗な街である。
人生で2回目のサマルカンドとは言え、1回目の記憶は街の雰囲気は覚えているものの、観光地はメドレッセ(レギスタン広場)、ウルグベク天文台ぐらいしかない。今回もサマルカンドを旅の目的地にしたものの、行きたい場所はメドレッセぐらいだ。しかも、3泊中2日が雨と言う不運もあり、結局行った場所は前回と同じメドレッセとウルグベク天文台の周辺にある場所、シャーヒズィンダ廟、ビービー・ハーヌム・モスク、そしてシヨブバザールだけになった。
アブラシヤブの丘
アブラシヤブの丘はサマルカンドの郊外に広がる土の丘で、チンギス・ハンに滅ぼされるまで何世紀もの間昔のサマルカンドの町があった場所と言われている。レギスタン広場からウルグベク天文台や空港に行く間にあるので、のんびり移動する中で通ることができる。
ウルグベク天文台
天文学者ウルグベクが1400年代に天文観測をしていた天文台。その時代に1年が365日6時間10分8秒(現在の精密値は365日6時間9分9.6秒)と測定した偉大な学者である。レギスタン広場から徒歩で40分ぐらいかかったし、雨だったのでたどり着くまで苦労した。バスもあったが30年前はそんなに遠くなかった記憶があったので徒歩で行ってしまった。
ビービー・ハーヌム・モスク
とにかく巨大なモスク。中央アジア最大級とか。レギスタン広場の裏手から500mぐらいの場所にあるのに、30年前は全く知らなかった。30年前は新市街にあったインツーリストホテルからレギスタン広場まで歩いただけ。現在のように観光用に遊歩道などもなかったので、その奥にまで行かなかったのかもしれない。シヨブバザールにも行かなかったと思う。それか初海外旅行だったので、そんなに心に余裕がなかったかもしれない。モスクの巨大さは圧巻で、塔が自らの重さで傾いているとも言われている。レギスタン広場のメドレセのような豪華さはないが、巨大なモスクに圧巻されたい方は是非。
シャーヒズィンダ廟群
サマルカンドは青い都と言われているが、それはモスクのドームが青いだけではなく、このシャーヒズィンダ廟群の青いモザイクも大きく影響していると思う。ここは、サマルカンドの聖地で、廟群と言うぐらいで、10数もの廟が連なっている。また、その中にある階段は天国に続く階段と言われていて、青い廟の隙間を縫って階段をもぼって行けば、サマルカンド旧市街を見渡せる。
シヨブバザール
サマルカンドの台所のバザールであるが、観光客も多く訪れている。日本からの団体旅行者と思しき人たちもいた。中央アジア名産の果物やスパイスが目立って多くあり、中でもウズベキスタン産のサフランは人気らしく、吹っ掛けてくる感じだった。10gぐらいで300円くらいだったので、多分日本で買うことを考えると激安なんだろう。家族へのお土産は干しブドウを買ったが、めちゃくちゃ美味しかったらしく、息子がほぼ一人占めして1か月間ぐらいかけて食べていた。
レギスタン広場についてはこの旅でのハイライトでもあり、別ページでまとめたいと思う。
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