ミャンマーに子連れで赴任する場合に一番気になるのは学校じゃないでしょうか。
多くの企業からの駐在員は会社の教育手当てがあるため、日本人学校を選ぶ人が多いと思いますが、せっかく海外にいるのならインターナショナルスクールに行かせたいって方や教育手当が出ない、出ても低額の定額で持ち出さないといけない方もいらっしゃると思います。
我が家は現地学校に行かせたいけど、ミャンマー語だし手続きもハードルが高そう、日本人学校やインターナショナルスクールには手当もなく生活費も限られるので行かせられないしで、詰んでいる状態でした。
ただ、どんな状況でも諦めてはいけません。いろいろ探していると現地経営の英語で教える私立校があることを知り、学費も何とかなることも分かりました。
日本人が通う、ミャンマーの学校
ここでは簡単にミャンマーにどんな学校があるか述べてみます。
言わずと知れた日本人学校。https://neoyjs.web.fc2.com/
日本の小中学と同じカリキュラムで授業されているので帰国後も安心です。実は昭和39年にバンコクに続く世界で2番目に開校された歴史のある学校です。こう見るとミャンマーとの国交に歴史があることが分かります。ただ、最近進出企業も多いと言いつつも1学年1クラスと言うこじんまりした学校です。
日本人学校って知りませんでしたが、大使館附属となっていますが、私学です。このため運営には日本の行政は関係していないですし学費も学校任せになっていることが教育手当ての無い企業の駐在員にはネックになります。入学金は1人2000USD、学費は月額400USDでその他運転手がいない家庭は100USD/人以上のスクールバスで通う必要があるそうです。
しかも、ウェイティングがあるかもしれないということと、入学案内に「この校舎建設寄付金とも言うべき、ご寄付にご賛同頂けていない企業の子弟が転入希望された場合、受付の優先順位に影響したり、転入を見合わせて頂く事もありえます。」という個人にはどうしようもない、企業には強請のような文言があるため所属企業が寄付をしないとどうなるのか心配になります。
ただ、そういったマイナー企業でなければ安心して通える学校だと思います。
ちょっとリッチで海外生活が長い人が通うカエイインターナショナルスクール https://www.khayayschool.org/
日本人学校以外で学校を探していた時に、駐在員の方から教えてもらった学校です。日本人が経営しているインターナショナルスクールです。幼稚園の受入れもあるので、幼稚園から入学する子が多いようです。インターナショナルスクールとは言え欧米欧米していないところが、安心できるところじゃないでしょうか。訪ねたこともないので詳細は分かりませんが、学費は月額500USD以上ですが、欧米系よりはだいぶ安いように思います。
カリキュラム認定のあるインターナショナルスクール
日本の文科省がカリキュラムを認めているインターナショナルスクールは3校だけのようです。
International School of Myanmar(ISM) https://www.ismyanmar.com/
International School Yangon(ISY) https://www.isyedu.org/
Yangon International School(YIS) https://www.yismyanmar.com
全て欧米系で、ISYだけ息子のラグビーの試合で行きましたが、狭いですが雰囲気は欧米でクリーンな感じでした。
気になる学費は全て年間1万ドルをゆうに超える額となっています。
入学に関しては英語で授業が受けられるかのテストがありますので、初インターの子供にはハードルは高いかも知れません。
その他 欧米系のインターナショナルスクール
Network International Schoolの名前はよく聞きます。イギリス系の歴史ある学校のようです。
他にもM.I.S.Y文字を入れ替えた学校が複数存在します。
ミャンマー人経営の私立校(似非インターナショナルスクール)
ILBC International Language & BusinessCenter
名前だけ見ると学校じゃありませんが、学校です。
うちの子が通っていますので、詳しいです。
恐らくミャンマーで最も規模の大きい私立校で、小学5年のクラスは1クラス20人前後で11クラスあります。学生はほとんどがミャンマー人で日本人は全学年で、うちの子2名とあと1,2名(国際結婚した日本人の子?)いるかいないかってぐらいです。先生も英語の先生以外はミャンマー人ですが、シンガポールに留学していたなど、かなり優秀な方が多いと思われます。ふるまいはミャンマー人になっていて、えっって思う人もいますが・・
カリキュラムはシンガポール式で低学年から高学年まで同じ内容をどんどん深めていくものです。1年生から掛け算や複雑な化学の授業がありますが、日本のような基礎の反復はしないので、基礎力が弱くなるデメリットもあるような気がします。
日本のように先生が齷齪頑張っている感はなく、先生も楽しんでいる雰囲気があり、授業は苦労しますが楽しみたい人にはお勧めです。
学費は学年により月420000チャット 310USDから440000チャット 320USDですし入学金は100000チャットと1万円以下。さらに、1学年は10か月なので、2か月分の学費を払わなくていいというのも助かると思います。
入学にはプレイスメントテストがあり学年がそれで決まりますが、入学を断られることは多分ないと思います。何度も問い合わせたときに保証はできないと言われましたが、英語力皆無の息子も入学できました。
ALBA ASIA Language and Business Academy
入学案内を聞きに行っただけですが、ウェイティングがあるほど人気がある学校のようです。ただ、校庭はなく大きなビルの校舎だけの学校です。
おそらく、ここもシンガポールスタイルと思います。場所が日本人学校に近いので、兄弟で教育を分けたい場合に通わせ易いと思いますがレアケースですかね。学費はILBCより若干高かったと思います。
ES4E https://es4e.com/international_school
こちらも案内を聞きに行っただけですが、校庭もあり学校らしい雰囲気があります。どうも経営には日本人が関係しているようで、学校の説明時にその方から電話で説明を受けました。
学費もILBCより安いので、お勧めかも知れませんが、英語力=学力と考えている校長先生の意見に賛同できず、ILBCを選びました。
NIEC https://www.niecinternational.com/
ALBAに雰囲気が似ている学校です。カリキュラムはシンガポール式で高校からはシンガポールに推薦もしてくれるとか。
学費が安く、人気もあるようです。
実はうちの家から近かったのが魅力でしたが、ILBCの規模と雰囲気には勝てませんでした。
その他にもあると思いますが、しっかり探さないとコンドミディアムの1室と言うところもあるそうなので、要注意です。
教育にはほんとに考えがいろいろあり、どれが一番いいかって分かりませんが、
「日本人学校じゃないと日本の教育がおろそかになる」
と言うのは息子を見る限り当てはまらない気がしますし、
「インターに行けば英語が話せるようになる」
というのも違います。
いずれも子供がいかに努力するか、親がそれにいかに協力するかが学校選びより重要な気がしています。