ミャンマーの旅行は意外に疲れます。特に空港やバスターミナルから観光地が離れていると、移動のタクシーの交渉で高値を要求されたり、嫌な面が見えたりするからです。
今回、ミャンマーでの最後の旅行に子供達もインレー湖に行きたいと言いましたが、最初はそんな理由で乗り気ではありませんでした。そこで、いつものケチケチ旅行はやめて、ホテルに移動とツアーをすべてお願いすることで、面倒な面をお金で解決することにし、インレー湖に行く決心をしました。
インレー湖の場所
インレー湖はミャンマー北部のシャン州にある湖です。
標高は約800m以上で暑季でも涼しい、高原地域にあるので暑季の旅行に最適です。私たちは乾期に行ったので、朝晩は10℃以下になりました。
インレー湖への行き方
インレー湖へはヤンゴンからバスで10時間、国内線で1時間程度で行けますが、バックパッカーの人たちは、バガンやマンダレーからバスで行く人も多いようです。ミャンマーの国内線はヤンゴンからだと、どこに行くにしても100ドルはするので、バスにしたいところですが、今回はラスト旅行なので、飛行機でと奮発しました。
Myanmar Nathional Airlineでヤンゴンを10時に出発し、インレー湖の玄関になるヘーホー空港に11時10分に到着。7-80分のフライトでした。 他にもカンボーザ航空もありましたが、1人100ドル以上と高かったので、大人1人90ドル、子供70ドル程度と安い、ナショナル航空を選びました。
ヘーホ空港は旧日本陸軍が整備し使っていた空港だとか。地方空港としては良いのですが、建物と滑走路の距離が近すぎて国際線化は無理だそうです。
空港からインレー湖まで
インレー湖の拠点の都市はニャンシュエですが、空港からは車で4-50分かかります。値段は2万5千チャットぐらいだそうです。
多くの人はニャンシュエに宿泊しますので、ホテルからインレー湖を観光しますが、我々が宿泊したホテルはインレー湖南部の湖上にあるので、ニャンシュエからさらにボートで移動しなければなりませんでした。
観光ルート
実はインレー湖のボートはニャンシュエからだけではなく、南部のナンパンの船着き場からも乗ることができます。
このため、ニャンシュエには行かず、Aythaya Wine Resort (ワイナリー)とカック遺跡を経由しナンパウーホテルまでのタクシーとボートの手配をお願いしました。
ワイナリー(Aythaya Wine Resort Myanmar)
最近はインレー湖観光にセットにされるワイナリー観光。今回はカック―まで行く強硬スケジュールのため、併設のレストランでワインの試飲しかできませんでした。ブドウ畑が広がっているので、時間があれば散策するのも良いでしょう。
場所はシャン州の州都のタウンジーの西側にありへ―ホー空港から約1時間のところにあります。
お酒は好きなのに、ワインの味は美味しいか、そうでないかしか区別できないのですので、味は美味しかったですの一言です。
カック―遺跡
インレー湖周辺にはカック―とインデインの2つの仏塔遺跡があり、各々2000年以降に外国人に開放された秘境にあります。まずはカックー遺跡に行きました。
行き方
観光の拠点のニャンシュエからは車で2時間だそうですが、ワイナリー(Aythaya Wine Resort Myanmar)からは1時間半ぐらいでした。ひたすら峠に上る道路(一応舗装)を走りますが、景色は日本の山里の風景もあり楽しめました。
カック―遺跡は12世紀にアランスィドゥ王が近隣の住民に仏塔を寄進するよう指示し2千以上の仏塔があると言われています。
バガンと違い広大な感じではなく壮観な感じと右端のような風鈴が小さな仏塔についているために、それらが風で一斉に鳴ると神秘的な感じになります。
※入域料は3USDか5000チャットのいずれかを支払います。
パンナンの船着き場
カック―からパンナンの船着き場までは車で約40分程度です。
船着き場と言っても入江にボートが所狭しと置かれているような場所でした。あとはボートに乗り込み20分ぐらいでホテルに到着。暗くなると危険だと急かされていましたが、夕焼けを見る前に着いてしまいました。とは言え、ボートからの景色もきれいで、風も心地よく、ホテルのオーナーに出迎えていただき、インレー湖のイメージをさらに良くするホテルでした。
ホテルは ウィーバーズ ブティック ホームステイ (weaver’s boutique homestay) で日本人は初めてのお客と言うことで、ちょっと優越感がありました。
ホテルの生活
水上で高級ホテルじゃないのは珍しい気がします。そういう場合心配なのがファシリティーと食事です。ファシリティーは他と比べていないので分かりませんが、部屋も広くベッドはキングサイズとシングルの2台のツイン。しかも12歳までの子供は添い寝も朝食も無料と言うのが気が利いていました。結構、添寝でもめることがあるので、ホテルの案内に明記されているのがありがたかったです。
水は当然ですがポンプで湖から汲み上げて使いますので断水はありません。停電は2泊3日で1度しましたが、たぶんミャンマー平均。
食事は夕食は湖でとれた魚が1匹5000チャットぐらいでタミンジョーやカウェスェは3-4000チャットで味も良かったです。シャン地方なのでシャン料理を期待しましたが、朝食でシャンカウェスェが1回でたぐらいなので、シャン料理はメインになっていない様でした。
朝食はタミンジョー(チャーハン)も選べますがコンチネンタルブレックファストも選べました。
乾季の夜は気温一桁台になるので、分厚い毛布にくるまって寝ました。